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プチ整形、という言葉がすっかり定着して久しい。
自分の体で気に入らない部分だけを整形するというものである。美容外科などではこの手の整形を望む人でにぎわっているという。
整形といえばかつてのイメージでは自分の容姿に悩み、コンプレックスに抱いた人が苦しみ、悩みに悩みぬいた末の決断、というものであった。時代は変わりつつある、ということなのだろう。
それだけ整形技術が進歩した、という証でもあるわけだが、あまりに敷居か低くなりすぎ、安易に整形を求めすぎる、という弊害もある。
外見をいじれば魅力が増す、というわけではない、ということを忘れがちにもなる。
整形の範囲に立ち耳の治療を含まれることがある。立ち耳とは耳が前に押し出される形で立っている状態のことである。
立ち耳は耳の軟骨が未発達なことで生じる先天的な異常である。だから本来これは整形ではなく治療なのだが、区別がついていないあたりも整形がいかに身近なものになっているかの証だろう。
もちろん、どちらも美容整形外科で行われていることも原因のひとつであるが。
ただ、立ち耳は正面から向き合うと耳が大きく見られがちであるため、見た目の印象で損をすることがある。
さらに美容整形外科での手術では立ち耳は解消するだけでなく、より見栄えのいい耳にすることも行う。耳の美容整形も兼ねているのである。となると大きな目で見れば整形と言ってもいいのかもしれない。
ただ、立ち耳に悩んだ末に治療を行った人にとっては「耳を整形した」と思われるのはちょっと心外に思うかもしれないが。
どちらにしろ、立ち耳に悩んでいる人が気軽に手術に踏み切れるような環境になっているのはいいことだろう。立ち耳を解消し、耳の形をよくすれば、これまでのコンプレックスが自信の源にもなれる。立ち耳には治療と整形の両方が必要、ということだろうか。